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IAQG(International Aerospace Quality Group:国際航空宇宙品質グループ)とは、信頼できるAQMS認証制度を通して、その結果を業界及びその利害関係者全体で共有することを目的として1998年に設立された組織です。 IAQGは、業界が直接管理する国際的な「IAQG認証スキーム」及び「OASIS(Online Aerospace Supplier Information System)データベース」を構築し運営しています。なお日本においては、日本航空宇宙工業会(SJAC)内に、航空宇宙防衛関連の国内企業および関係機関をメンバーとして「航空宇宙品質センター(JAQG: Japanese Aerospace Quality Group)」を設置し、IAQGの活動に参画しています。JAQGは、JIS Q 9100に対応する航空宇宙審査登録制度を確立・監視したり、OASISデータベースへの登録支援などを行ています。
JIS Q 9100の認証支援、コンサルティングは是非、スリープロサポートへお任せください。
【IAQG 認証スキーム】
IAQG 認証スキームは、ISO 9001認証スキームの仕組みをそのまま活用し、これら関係機関(Other Party)の活動を、業界が直接監視(Direct oversight)する認証スキームで、一般にICOP(Industry Controlled Other Party)認証スキームと呼ばれています。〔注:現在は”IAQG Certification Scheme”に変更〕
【 OASISデータベース】
IAQGは、9100シリーズの審査、認証のデータ及びその他の全ての認証スキーム関係のデータ(例えば認定機関、認証機関、航空宇宙審査員)を登録し、一元的に把握できる世界統一の「OASIS(Online Aerospace Supplier Information System)データベース」を構築し、運用しています。
これにより、9100シリーズの認証を取得した組織は、OASISに登録され、世界中の航空機、宇宙機及びそのエンジンのメーカから、航空宇宙防衛関連のサプライヤーとして認知されるほか、顧客(例えばボーイング社、防衛省)やNadcapなどのQMS監査(第二者監査)が省略される、又は簡略化されるなどのメリットがあります。
【9100認証審査とOASISデータベースの関係】
9100認証審査は、IAQG-OASISを通じて実施され、審査報告書等はOASISのオンライン上で作成されます。
また、認証審査員の不適合の指摘や、その是正処置のフォローアップは、OASISのオンラインを使用して、組織と双方向のやり取りが行われます。また、認証を取得し、OASISデータベースに登録された組織に対して、取引を希望する航空宇宙防衛産業の顧客からOASISデータベースを通じて打診される場合があります。
このため、初めて認証審査を受審する組織は、予め、OASISデータベースにアクセスし、OASIS管理者や認証機関、認証審査を担当する審査チーム、あるいは取引を希望する航空宇宙防衛産業の顧客とOASISを通じてコミュニケーションを行うコンタクトパーソンを登録しておく必要があります。
IAQGでは、AQMS認証を管理するためのIAQG認証スキームに対する要求事項を、次の3つの規格(9104シリーズ規格)に規定しています。
■ AS/EN/SJAC 9104-1「航空、宇宙及び防衛分野QMSの認証に対する要求事項」
■ AS/EN/SJAC 9104-2「航空、宇宙及び防衛分野QMS認証プログラムのオーバーサイトに対する要求事項」
■ AS/EN/SJAC 9104-3「航空宇宙審査員の研修、開発、力量及び資格証明に関する要求事項」
9104シリーズ規格は、新たなIAQG認証スキームに合わせて、それぞれ改訂されており、スキーム関係機関(認定機関、認証機関、審査員登録機関、研修機関など)は、新スキームへの移行のための準備を行い、IAQG又は上位機関の承認を受けることになります。
認証機関の移行が完了すると、組織は順次、新スキームに基づいた認証審査を受審することになります。
シリーズ規格の中、SJAC 9104-1の改訂A版(2022年1月1日)の中には、組織QMSの運用に影響する次の事項が含まれています。
【組織認証分析プロセス〔Organization Certification Analysis Process (OCAP)〕 】
OCAPは、組織のQMS認証範囲、サイトの構造、認証審査プログラム及びリスク評価の包括的な分析を実施するプロセスです。 組織の複雑さ、内部監査プログラムのレベル及び組織のパフォーマンス(プロセスの有効性、OTOQDのパフォーマンス、顧客の苦情など)について、包括的なリスク分析が実施され、その結果で審査工数が調整(±10%)され、各種パフォーマンスや内部監査プログラムのレベルが高い組織は、審査工数が通常から10%削減されます。
組織は、新スキームによる受審にあたっては、事前に認証機関がリスクを評価するためのデータの提出が求められますので、この仕組みを理解する必要があります。
【パフォーマンスに基づくサーベランス/再認証プロセス〔Performance Based Surveillance/ Recertification process
(PBS/RP)〕】
PBS/RPは、一つのAQMS認証サイクル(3年)を経過した組織のパフォーマンスレベルによって、その後のサーベイランス・再認証のサイト審査工数の削減(−33%、組織全体で最大50%)やサイト訪問数の大幅な削減が許容される任意のプロセスです。
PBS/RPの資格条件の中には、ISO 19011に基づく適切な内部監査プログラム及び内部監査員の力量に関する条件(例:少なくとも1名は、IAQG認可ASD審査員コースの合格修了者)が含まれております。
OCAP、PBS/RPともに【内部監査プログラム】に影響する事項が含まれており、組織における【内部監査】の役割とその重要性が益々増大しております。
スリープロサポートは”OCAP”や”PBS/RP”に対応した内部監査プログラムの構築・運用を支援します。
また、”OCAP”や”PBS/RP”に対応した企業派遣型、若しくは遠隔型(Zoom又はTeamsを準備できる企業対象)の内部監査養成セミナーを提供します。
OCAP・PBS/RP対応内部監査プログラムの構築・運用支援や内部監査員養成セミナーは、スリーサポートプロに是非お任せください。航空宇宙審査員の資格を保有し、JIS Q 9100認証スキームを熟知した経験豊富なコンサルタントが専任で貴社のOCAP・PBS/RP対応内部監査プログラムの構築・運用、並びに内部監査員の養成を強力にサポートさせていただきます。
IAQGでは、QMSの将来〔第4世代〕を見据えて、航空・宇宙・防衛産業の最新のニーズに基づき、QMS要求事項を拡大した9100s規格の2026年後半の発行を予定しております。
〔IAQG HPから引用〕
【9100規格発行機関の変更】
IAQGでは、世界全体での航空宇宙規格発行手続きの簡素化とスピードアップのため、これまでのセクター毎の規格発行から、SAE*を世界で1つの統一的な発行団体として、2024年以降、全ての航空宇宙規格の制改定は、「IA」を付した航空宇宙規格となります。
(*) SAE: Society Automotive Engineering 米国の非営利団体
IA規格は、英語の他、日/中/韓/仏/独/西/伊の7か国に翻訳され、世界同時に発行されます。
2026年後半に発行が予定されている9100についても、新しい「IA」を付した「IA 9100」となる予定です。日本語のIA 9100が発行されるため、JIS化は見送られる可能性が高いと思われます。
【IA9100:2026で強化されるコンセプト
】
@ 品質文化(Quality culture)
A 倫理(Ethics)
B 情報セキュリティ(Information Security)/データ保護(Data Protection)
C 製品安全(Product Safety)の強化
D 模倣品の防止(Prevention of Counterfeit Parts)の強化
E 下層サプライヤー管理(Sub-tier Control)
F 先行製品品質計画(APQP)との連携
IA 9100:2026に関する最新情報は、IAQGのホームページから得られます。
https://iaqg.org/wp-ontent/uploads/2019/10/IA9100-Key-Changes-System-View.pdf
JIS Q 9100:2016の認証取得のコンサルティングは、スリープロサポートに是非お任せください。航空宇宙審査員の資格を保有し、JIS Q 9100認証スキームを熟知した経験豊富なコンサルタントが専任で貴社のJIS Q 9100 AQMSの的確な構築、運用と成功裏の認証取得活動を強力にサポートさせていただきます。
コンサルティングにあたっては、貴社が、上述のIAQG認証スキーム及びOASISデータベースに適切に対応できるよう支援します。
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